地域活性化の取り組みregional vitalization
『脳若』が地域活性化に貢献!
①『脳若トレイン』が運行されました!
甘木鉄道(福岡県朝倉市)で走らせた『脳若トレイン』。
意外な場所での「認知症予防講座」ということで、テレビにも紹介されました。まさに地域活性化にはもってこいのイベントです。
主催はパソコンスクール「アムリタ」さん。予防の大切さや記憶の話を盛り込んで、和やかに時間が過ぎました。
地域密着型のパソコン教室が仕掛ける地域活性化の取り組みは、大きな輪となり広がっています。
②福島県相馬郡飯舘村の皆さまとのご縁
ひょんなことから株式会社ジーシーシースタッフ(群馬県前橋市)とご縁が繋がった福島県飯舘村の地域包括支援センター。全村避難中の飯舘村では平成26年度から『脳若トレーニング』が始まりました。これまで多くの方に受講していただきましたが、昨年度松川地区の仮設住宅で受講された4人の方に、お話を聞くことができました。 その中の最年長、横山さんは帰村を考えているおひとりです。
★横山 アキ子さん(85歳)
「初めはみんな、「『脳若』ってなんだべー」って話してたのよ。でもやっていくうちに楽しくなってね。誘ってもらってよかったなぁって、今は思っています。」
村でのトレーニングが終わった今も、自分で工夫しながら頭を使うようにしているという、横山さん。
「ぬりえをしたり、ドリルをやったり、今もなんとなく続けているよ。それからお茶飲みも。人と会って話をするのは、若返りの秘訣でしょ?」
「脳を若返らせる3つのポイント」を、覚えていてくださいました。
「今も一人だけれど、村に帰っても一人だし、何でも自分でやらないといけない。運転もするよ。体は丈夫だからね。時々は、血圧も高いことがあるけど、薬は飲んでないし。ひざや腰が痛いのは、この年になったら仕方ないことだよ。それくらい普通のこと。」と、老いと向き合い、それでも自分でできることは自分でなさろうと、努力していらっしゃいます。
「でもね、帰るって決めたら、今度は帰りたくない気もする。ここにもだいぶ慣れたし、帰っても一人だから。」
アキ子さんが少し不安げな表情をすると、「大丈夫!会いに行くから。みんな自然と会いたくなるから、遊びに行くよ、みんなで。それに運転できるんだから、遊びに来たらいいべ。」
國雄さんが声をかけてくれました。
「そだな。みんなで遊びに来てください。」
アキ子さんは笑顔になりました。
アキ子さんは帰村後、公営住宅で暮らすそうです。思い出したら、またきっと仮設へ遊びに来ることでしょう。
★三坂 裕美子さん 『脳若トレーニング』ボランティアさん
飯舘村では平成26年度から『脳若トレーニング』が始まり、開催当初より講座の運営をサポートする、村民ボランティアの育成を行っています。
ご自身が大変な状況に置かれながらも、ボランティアとして協力しようというのは、並大抵のことではありません。
それでも応募してくださった方に、動機を伺うと、「私も誰かの役に立ちたい!」と返ってきます。
三坂 裕美子さんは、初年度から2年連続村民ボランティアとして、積極的に協力し講座を盛り上げてくださいました。
「ボランティア募集の広報が回ってきたときは、なんとも思わなかったんです。その後、包括の職員さんが来て、説得されて。場所も近いし、今まで助けてもらった分、私でできることならやってみようかなと思ったんです。」
と、ボランティア応募のきっかけを教えてくださいました。「けどね、初めは不安だった・・・私に人の手伝いができるのかって。それが、始まったら面白くなって、受講者さんよりも自分が楽しんでいたかもしれない。知ってる人もいたし、先生もいい人たちばかりで、毎回楽しみになりました。だんだんと、受講者さんが変わっていくのを感じられて、あぁ、この<変化>のお手伝いを、私がしたんだって・・・私も人の役に立つことができるんだ!って自信が持てました。」
2年連続のボランティア協力の成果を、嬉しそうに話してくださいました。これからも、積極的に村の介護予防事業にかかわっていきたいという三坂さんですが、今年は車で30分以上も離れた伊達市内の仮設住宅での開催になり、ボランティア活動は見送ったそうです。
「移動手段がないから」と三坂さんが言うと、受講者だったアキ子さんが「なーんだ、私が乗っけていくよ。」
「じゃぁ、ふたりで先生役だ。あはははは!」と、その場にいた全員が、大きな笑いに包まれました。
三坂さんには、これからも輪の中心となり、飯舘村に明るい笑いを振りまいてほしいものです。
受講生同士楽しいおしゃべりが続きます。
佐藤 國雄さん(75歳)・高野 ハナヨさん(75歳)・佐藤 時子さん(74歳)
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